日本人は、とてもキレイ好きです。毎日お風呂に入って、一度来た服は洗って、、、
海外で生活するとあらゆる場面でそのように感じます。日本人だと当たり前のことでも、こっちではそうではないことがたくさんあります。いくら自分はガサツだと思っている日本人でも、海外に出たら自分はキレイ好きかもしれないと思ってしまうと思います。
キレイ好きな人種だからこそ、日本のお店は内装や外装にすごくこだわりを持っています。
でも自分がお客さんとして行ったとき、そこまで気にして見ることはないと思いますし、細かく思い出すことは出来ないと思います。お店側からしてもこだわっている部分がお客さんに気づいてもらえないということがたくさんあると思います。以前いたお店でも、イベントや行事に合わせて、お店の飾りつけをしたとき、模様替えなどしたときなど、それに気づくお客様はほとんどいなかったです。僕らが気にしている以上にお客様は見ていないということになります。
美容室に関していうならば、前に鏡があり、お客様が椅子に座り、その後ろで施術する。この空間をいかにお客様がいかに心地よく感じるかが大切だと思います。お客様がその空間を心地よく感じることができたなら、他の内装や外観、置物などをいちいち気にはしないと思います。何かお店に対して良いイメージを持ったときというのは何かのモノにではなく、人に触れて感じることが多い気がします。
良いソファを置いているか、オシャレなモノで着飾っているか、そういうことは一番に考えることではないと思います。ですが、多くのお店がお店の中身ではなく外見を第一に考えている気がします。
すごくきれいなお店でも、冷たく接せられたら、悪いイメージを持ちます、逆にすごく古びた内装をしていたとしても、愛情をもって接してくれたら、お店に良い印象を持ちます。相手が人である以上、モノからではなく人から思いというのは伝わるのではないでしょうか。モノにこだわる前にシンプルで、より大切なことがあると思います。
人から受ける印象の要素は服装、髪型、香り、言葉遣い、話す内容、話し方、表情、姿勢、雰囲気など様々ですし、人によって感じ方が違うのは確かです。
ですが、この空間作りをより良いものにしようと思ったとき、自分の好きな服装、髪型、香りにしようとは思わないと思います。お客様に合わせて、お客様が印象良く感じるものに変化させていくと思います。さらに、自分が作り出す空間は自分の知識や経験によって、種類を多く変えることもできると思います。
外観、内装が大事なのも確かですが、まずモノよりもまず人間を磨くことが大切だと感じました。