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執筆者の写真Akira Sugawara

心が満たされる

僕の行きつけのお店があります。和食の創作料理屋さんで、大切な日・特別な日に利用します。

よく行くような居酒屋などはあまり作り手とお客さんが顔を合わせることがありません。

会話だってすることはほとんどない。

作り手と話してみて、その人がどういう人かどういう思い出料理を作っているかを知ると、より一層料理が輝き、美味しいです。

行きつけのマスターはよく美味しいものを多くの人に食べてもらいたいと言います。僕が行くといつも食べきれないくらいの料理が出てくる。

どこからがコース料理でどれがサービスなのかが全然分からない。

そう思うくらい、

サービスだとしても美味しい料理を提供してくれる。マスターはお金が欲しいわけじゃないという風に感じる。

ただ単に美味しいものを知り、美味しいものを作って、美味しいものを食べてもらって喜んでくれることを生きがいとしているのだろう。

金が全てじゃない。そんなきれいごとが僕は好き。

そんなマスターが好きで憧れで何かあればつい行ってしまう。

料理も美味しい。お酒も美味しい。空間も心地よい。それをもちろん味わいに行っているけど、1番はマスターに会いに行っているようなもん。

毎回この値段でいいのかと思ってしまうのだが、こっちとしては何円でも出したいと思っている。

心が満たされて満足するようなことはそんなにあることじゃない。

海外に行っていた時はよく感じていた。たくさんの人に助けられて見知らぬ地で生きていけた。

その人々の優しさに毎日心が満たされていた。

欲しいものを手に入れたとき、食べたいものを食べたとき、努力が実ったとき、やっとの想いでたどり着いた先に満たされる感情があるような気がする。

その感情を人で味わうことが出来るなら、味わらせれるような人間に自分はなりたい。

自分のことばかり考えてる人は相手にそんな思いをさせることはできない。

いつも他人を想って自分を犠牲にできる人。

他人の幸せを自分の幸せにできる人。

意識して出来ることでもない。

心が満ちてる人が人に与えることが出来るのだと思う。


心が満たされればきっと人生も満たされる





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