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執筆者の写真Akira Sugawara

知る楽しさ


 ふと、自分の知っているすべての情報量は世界のすべての情報量の何パーセントなのだろうと疑問に思いました。それはきっと表せないほど小さな数字なのだろうなと思います。

人は常に新しい情報をいつの間にか得ています。目から耳から手から足から口から。

物事には必ず理屈や意味があると思います。それを知っているか知っていないかで、人生の面白さが変わる気がします。

 例えば、赤が好きな人になぜ赤が好きなのか、その意味を聞くと、深い意味がなかったとしてもその人の赤に対する考え方、とらえ方を知れるかもしれません。そうすると、その人に対する自分の世界が少し広がったりします。

当たり前のように見たり聞いたり触っているものでも、詳しく意味など考えずに生活していると思います。でも、その意味や理屈を知ったとき、そのものの見方が変わったりします。見方や考え方が変われば、発言や行動が変わってきて、もしかしたら自分の世界が変わっていくかもしれません。

 しかし、当たり前になっている生活から、視点を変えるのはなかなかできないと思います。

僕も日本にいたときは、興味があるもの以外の意味や理屈を考えたりしませんでした。

ですがイギリスでの生活が始まったとき、日本で当たり前のようにやっていた生活が通用しなかったです。文化が違えば、生活すべてが違います。だからこそ知らなければならなかったのです。興味があるかないかは関係なく、生きるため、生活するために調べました。いろんなことを調べてあらゆることを知っていくと、様々なものに対して見方や考え方、感じ方が変わっていきました。そのとき一気に自分の世界が広がった気がしました。知らないことを知る楽しさに気づきました。そうすると、自分が知らないものすべてに興味が出てきます。ただ知るというだけでも違うと思います。花について詳しく知っている人は、日々の何気ない散歩でも楽しいんだろうなと思ってしまいます。

 何か新しく知ることで、その視点で物事を考えることができます。あらゆる視点から見れれば、気づかなかったことに気づいたり、新しいことを発見出来たり、新たな疑問や興味が生まれるかもしれません。

後輩として生活してきた人が、自分に後輩が出来て、先輩になったとき、初めて先輩の考え方を知ります。後輩からの視点と先輩からの視点をあることで、後輩としての意見、先輩としての意見を持つことが出来ます。それは誰もが得たことがある感覚だと思います。その感覚がこの地の生活のあらゆる場面で感じることが出来ます。多くのことを知れば知るほど、自分の人生が豊かになる気がします。

自分は美容や理容を勉強しに日本を出ました。なので知らない考え方や感じ方、技術を知ったとき、すごく自分の世界が広がります。新たな考えが生まれたりです、視点が変わったことで気づいたこともたくさんあります。今までどんなに狭い世界で生きてきたのだろう。狭い考え方をしていたのだろうと考えさせられました。

自分が興味あるものでも、こんなに知らないことがあります。

世界は想像していたもの以上に深く、広いです。

これから知ることが楽しみです。


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