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執筆者の写真Akira Sugawara

日本という国


 この間友人とランチに行ったときの会話です。

最近はイギリスでも30度近い日が続いていて、服装も皆さんかなり軽装になってきました。そしてサングラスをかける人も多くなりました。

そこで僕は、

「サングラスかっこいいなぁ」

と呟きました。

すると友人が、

「なんで?サングラスかけてるだけじゃん。」

こっちではどんなサングラスをかけていようがなんとも思わないそうです。日本でサングラスをかけてる人はイギリスに比べたらかなり少ない気がします。

なぜかと考えてみると、日本人は他人の意見や見解をすごく気にしていると思いました。こう思われたらどうしようとか、こう思われたら嫌だとか、他人の視線を気にして、物事を選んでいるような気がします。そうでない方ももちろんいらっしゃいます。でも、そのような考え方を持ってる日本人は僕も含め、多い気がします。

でもイギリスでは、自分は自分です。他人は関係ありません。

その話を聞いて、気づかないうちに日本人は自分自身の行動や言動を制御してしまっているのではないかと思いました。確かになぜ自分のことなのに、他人を気にしなければならないのか。今思うと不思議な考え方です。これも文化の違いなのかもしれません。

話はまだ続き、彼は

「なぜ、日本人は言いたいことを口にしないのか。」

確かにと思わせます。

日本人はNOと言えないと思っている外国人も多いみたいですね。

さらに彼は、

「職場でも、上司が自分に何かを頼むときに言い方が悪かったら、断る」

と言っていました。

日本だとまずありえないですね。

上司の言うことは絶対!というようなイメージもあります。小さい頃から部活動などで上下関係を指導され、目上の方を敬うという文化は幼き頃から教えられているわけです。名前にさんをつけるのもそうです。

彼が言うにはリスペクトが大事だそうです。上司は部下に対してリスペクトを持つべきだと言っていました。そうではないと部下は平気で頼み事を断るそうです。

日本は上司や先輩の言うことを必ず聞くのに対し、言いたいことも言えない。そんな環境でストレスが溜まるのは当たり前ですね。しかも、勇気を出して自分に考えを言うと、生意気だ。評価を下げる。といったことが起り、その場から避難すると、忍耐力が足りない、我慢強くないと言われます。地獄ですね。ストレスを抱えるか、罵られるかという環境が日本の社会環境なのでしょうか。日本で、ストレスを抱えた人が自殺をした時、イギリスでは大きなニュースになるみたいです。イギリスではそのようなニュースはほとんどないそうです。この間、海外の子供が日本人は笑顔がない、いつも辛そうな顔をしている。と言う内容の作文を発表したらしいです。

他人の目を気にして、行動を制限し、言いたいことも言えない。

そんな日本に気づきました。

文化と言われればそれまでですが、こっちで暮らしているからこそ、なんて息苦しい国なんだろうと思ってしましました。何が正しく、何が間違っているかの答えを出すことはできませんが、日本人が外人に対して思う“変“より、外人が日本人に対して思う“変“の方が多い気がします。代わりに賞賛されることも多いと思いますが。

すこし日本について考えさせられました。


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