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執筆者の写真Akira Sugawara

物々交換


 僕は秋田という田舎の県出身です。だから人が多い街や大きな都市はあまり心が落ち着きません。その感覚は海外に来ても同じでした。主要都市はやはり栄えていて、ビルが立ち並び、人も多いです。そんな街に行くと、一時は楽しいのですが、そのうち落ち着かなくなり、決して住みたいとは思いません。しかし田舎の街に行くと、なぜか落ち着きます。こんな街に住みたいなといつも思ってしまいます。

落ち着くかというか、心が和むというのか。

なぜそう感じるかというと、人々が落ち着いていて、心に余裕を持っています。心の余裕が、人に何かをしてあげる余裕につながるかもしれません。

大きな都市はやはりビジネスという感じです。ビジネスのために人が動き、人を動かし、人が動かされ、、、人々に余裕がありません。街全体がせかせかしています。

ビジネスがあるのは当たり前のことなのですが、大きなビジネスほど人々の行動や言動の裏にお金が関わってきている気がして、素直に受け入れることができません。田舎にも、もちろんビジネスはありますが、そこまで人々がピリピリしているわけではないですし、お金を第一にしていない人たちもいらっしゃいます。そういう空間が警戒心を解いて、心を落ち着かせます。

そんなことを考えるうち、なんでお金ってあるのかなって思いました。

昔は物々交換で成立していたのに。

世の中がすべて物々交換だったら、、、

美容師の場合、農家の方の髪を切る代わりに、食料をいただく。

服屋の方の髪を切る代わりに、服をいただく。

大家さんに家賃を払う代わりに髪を切ってあげる。

平和ですね。

でも違う問題が発生してくるのはわかっていますが。

ただ純粋に、お金で人がつながるのではなく、相手のために何かをして、相手も自分のために何かしてくれる。

そんな心のつながりを求めた時、

ふと世の中が物々交換で成り立っていたら、、、と思ってしましました。


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