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執筆者の写真Akira Sugawara

真意を教える


 よく教育は考えさせる。と耳にします。全て教えることは良くない。その人に考えさせること意味があると。僕もすごく大切なことだと思います。しかし、何から何まで考えさせるのは無理がある気がします。5・6年経験してきた人の答えが右も左も分からない者に理解できるわけがないですし、考えつくことは難しいと思います。

 計算の公式が分からないのに、新たな問題を解くことは無理です。偉大なる人が長い時間かけて生み出した公式を、少し考えて、思いつくわけがありません。だからといって、成功法を教えることも違うと思います。この問題はこのように解く。こうしなければならないという教え方はその問題しか解けなくなっていまします。その他に応用する力が育ちません。

 僕は真意となる公式を教え、あとは考えさせることが大切だと思います。問題を見て、公式に当てはめ、自分の考えを導き出す。公式事態を思いつかせるのでもなく、成功法を教えるのでもなく、真意となる核を教えて、あとは考えせればいいと思います。その考える時間が大切なのだと思います。それでも、たどり着けない時に手を差し伸べればいいと思います。

考えさせるポイントが変えるだけで、その人の学ぶ幅も考える力も変わっていくと思います。

教育者ならば、その場しのぎのことではなく、今後その人のためになることを教えたいです。

教育という場面ではとても大切なことのように思います。

教育者という立場であれば、そういう教え方をしていきたいなと思っています。

 よく美容業界では、アシスタントが新しいことを学ぶ際、先輩が言うことがそれぞれ違っていて、混乱するといったことが起こります。自分もそうでした。新しい情報がどんどん入ってきて、整理がつかず、悪循環に陥る。経験者は多い気がします。それは、僕自身が先輩の真意について考えなかったことと、先輩も真意ではなく、成功法としてしか教えなかったからだと思います。いろんな成功法があるにしろ、求めている結果は1つです。先輩たちの言うことはそれぞれ違えど、思い描いている結果はみな同じだと思います。結果にたどり着く成功法ではなくて、なぜその成功法を使うのか、1つ1つの工程にどういう理屈が込められているのか。そっちの真意を考えるべきだったと思います。

 自分はこちらで何か新しいことを学ぶとき、その人の真意となる部分を見たり、聞こうと思っています。その人の言葉・行動の真意を考えることで、幅広く、奥深く物事を考えることが出来ています。

学び者としては、やり方を学ぶのではなく、真意となる部分を学ぶことで、道を切り開いていけると思います。


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