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執筆者の写真Akira Sugawara

サッカー in ヨーロッパ


 もちろん僕は美容・理容と英語の勉強で海外に行きましたが、もう一つ勉強になったのがサッカーです。勉強するつもりもあったわけではないですが、自然と海外サッカーを触れ合う度に、考えさせられるものがありました。

 日本を出て、イギリスのヒースロー空港に着陸前ロンドン全体の景色を見て感動したことが一つありました。それはサッカーコートが山ほどあること。着いたのが夜だったのにも関わらず、あちこちに見えるサッカーコートやスタジアムを見て、これがサッカーの母国だ!とロンドンから言われた気がしました。大体夜に見つけることが出来るのが規模が大きいサッカーコートなので、小さい規模のコートを入れたらとんでもない数のサッカー環境があるのではないかと思います。道を歩いていても、ところどころにサッカーをする環境があります。僕にとって夢のような国でした。

初めイギリス・ロンドン郊外を拠点にしていたわけですが、そこでもたまたま住んでいたアパートから徒歩一分のところにサッカーコートがありました。毎日仕事終わりにボールを持ってコートに向かいました。実はサッカーが何かしらのつながりになるのではないかと思ってサッカー出来る一式を持って行っていました。

 仕事後そのコートに向かうと、誰かしらボールを蹴っています。大抵ある程度人数がそろうとサッカーの試合が行われます。そこは日本とは違って、みんなフレンドリーからか見知らぬ人同士でも当たり前のように一緒にサッカーをします。僕も誘ってもらえるので、試合に入れてもらっていました。そのサッカーのおかげで、たくさんの人と知り合うことが出来、つながりが出来ました。社会人チームに誘っていただいたり、違う地域でのサッカーの集まりに招待してもらったりと、サッカーをしてきた自分に本当に感謝の気持ちを持ちました。もし言語がつながらなかったとしても、人と人をつなげれるツールを僕は持っているということを実感した瞬間でもありました。

イギリスでサッカーをして感じたことは、とにかく実力主義ということとテクニック主義ということ。僕はイギリスでは外国人扱いになりますので、最初は信用もされてませんし、上手い下手かどうかのイメージでいったらきっとこいつ下手だろうというイメージだったと思います。そんな状況ではもちろんパスすら最初くれません。完全に無視という感じです。でも1プレーでも認められるプレーをすると最初のが嘘だったかのようにパスが回ってきます。日本のサッカーは強調性を重視するプレースタイルが多いですが、あちらではそんなものは1欠片もありません。それが逆にあっちの選手からは新鮮だったのかもしれません。試合後に「お前良いね!!どこからきたの?!」「また来週来てくれよ!」なんて声をかけられるとやはり嬉しいです。

日本サッカーではテクニック重視のプレーをすると、批判されることが多いです。やはり協調性を大事にした国ならではのプレースタイルなのかもしれません。あちらでは基本協調性の欠片もない方たちなので、いかにテクニックを披露するか、チャレンジするかがポイントになってくる気がします」。ミスをしたとしても、まわりはそのチャレンジを評価します。その空気感がチャレンジする勇気をくれるのかもしれません。そのチャレンジする気持ちがメンタルを強くし、チャレンジの成功が自信につながるのかなと考えさせられます。日本は協調性を意識しすぎて、個をつぶしすぎているのではないか。とっさに出る発想やいざというときにチャレンジできるメンタルは、ガチガチに固められた協調性のサッカーの中では生まれずらいのではないかと思います。もちろん協調性はとても大な要素であることは分かっていますが、どこか試合に勝つため、結果を残すためだけしか考えておらず、選手の将来を考えた指導法ではない気がします。一概に正しい方法はあるわけでありません。でもひとつの要素に偏りすぎているような気がしてなりません。試合に勝つため、結果を残すことはもちろん大切ですが、選手の将来を考えた指導法をしている指導者のもと、サッカーした選手はとても幸せなことなのかもしれません。

 日本サッカーを批判するわけではないですが、実際FIFAランキングは以前より低かったり、超一流のクラブチームでプレーする日本人がいなかったり、海外で安定して活躍する日本人選手が現在いないことを踏まえると、これまでの協調性ばかりの教え方からまた一つ上の段階に行かなければならないと思ってしまいます。

サッカーを指導する立場に立たさせていただいてる以上、やはり教え子が将来活躍できること、秋田のサッカーレベルをあげることを目標にしていきたいですね。

(僕の本業は美容師ですが、引き受けた以上本気でやります)

 もう一つ思うことは、ヨーロッパでは無料のサッカー施設が多いこと、学校が終わるとみんながその施設に集まり、学校問わずサッカーの試合を始めます。僕も参加していましたが、やはり刺激溢れる環境です。無料ということは、市や県などには直接利益がないと思います。でも地域の活性、子供たちの成長に大きくかかわることだと思います。目先の利益だけ考えるのではなく、将来や先のことを見通して、動ける人はすごいと思います。

市や県のそのような担当にならないと、その方々の気持ちは分かりませんし、隣の芝生が青く見えるということは分かっています。

でも市や県のトップが子供たちのために目先の利益はなくとも、将来のため先行投資をすることに批判する人はいるでしょうか。

ヨーロッパではたまたまそれがサッカーに使われていてとても心が満たされました。

美容と同じくらいサッカーは僕にとって必要な要素で、大切にしていきたい要素でもあります。美容とサッカーで僕に関わる人が喜んでくれたらいいなと思います。


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