日本に帰国してから感じることはあいさつがないこと。簡単に言えば、”こんにちは” ”ありがとう” ”ごめんなさい” を素直に言えない人が多い気がします。それって親の教えなのか、育った環境なのか。今のご時世からなのか。小さい子は知らない人には近づかない。話しかけないといったような教育がされている。身の危険から守ることを重視しているが人間的教育の面ではどうなのかって思う。
”こんにちは”なんて挨拶の基本中の基本だと思う。外国人にHelloの和約をするときこんにちはと教えると思う。それを言えない日本人は不思議でしょうがない。
社会に出たり、上下関係を学ぶ環境になったとき、大切さに気づいてあいさつを覚える人も多いと思う。でも小さい頃から、挨拶慣れをしてない日本人はコミュニケーションとか言う前の問題な気がする。
知らない人に対しての挨拶が慣れていない、基本的他人との距離が遠いといった現象が起こっているような気がする。
ありがとうに関しては、日本の謙虚の文化だからかもしれないが、何か良心で他人にしてあげたとき、9割近くで返ってくる言葉は”すいません”。その中にありがとうの意味と申し訳ないという意味が含まれていることはわかる。でもしてあげた側からすると、”すいません”と言われるのと”ありがとう”と言われるのとではありがとうと言われた方が僕はうれしい。
何かしてもらったときにはすいませんというのに、自分に非があるときでも、プライドなのか素直にごめんなさいと言える人は少ない。特に年を重ねた人ほどそんな気がする。若いときは、身の回りは年上ばかりで、非があるときは当然謝らなければならない環境がある。でも年を重ねるたび自分の周りが年下になっていくと、謝罪しなければならないという環境がなくなっていく。そうなると謝罪することに不慣れになる。不慣れになると変なプライドになったりする。自分に非があるときでも謝らなくなる。特に年下に謝るということにプライドが邪魔する。家族内でもある気がする。子供がある程度小さいとき、大人は子供だからって大人の言い訳を作っては子供に謝らないことがある。そんな人が日ごろから一緒に暮らしていたら、そりゃ子供だってひねくれていくだろう。悪いことしても謝らなくて良いんだ!って。子供だろうが年下だろうが、他人だろうが非があるときは謝罪し、感謝すべき時はありがとうと言うべきだと思う。ここまで他人を警戒し距離を取り、壁を作っている人種はないと思う。
人は誰しも、教えてもらっていなくても自然と感覚レベルで良いことと悪いことを知っている気がする。あいさつしないとするとではした方が良いに決まってる。
しない方が良い時なんてないし、そんなときは時代がおかしくなってきているかもしれない。